□「S&Sプロジェクト委員会」の生徒による活動報告
S&Sプロジェクト委員会
08年11月
☆S&Sの由来☆

 この名前には二つの意味があります。一つは「サンリオと品川女子学院」の頭文字「S」をかけた「S×S」。もう一つは、私たち生徒によって発展途上国に学校を建てようという目的から「School by Student」という意味を込めた「S×S」です。
 そもそもなぜ「S&Sプロジェクト」が発足したのかというと、04年、当時の4年生が「日経ストックリーグ」でキャラクターをテーマにしたレポートを作成した際に株式会社サンリオさんと関わりを持ったことが始まりでした。そしてストックリーグメンバーを中心にサンリオとの共同企画「S&Sプロジェクト」が始動しました。
 そして、中等部版「品女キティ」のオリジナル根付の製作が決定し、06年の文化祭で販売しました。販売で得られた利益は『NPO法人ASACカンボジアに学校を贈る会』(以下、ASAC)を通じて、カンボジアの子供たちの学校建設に使われます。
☆07年夏休みまでの活動☆

 06年の文化祭が終わった10月に高等部キティの製作が決定しました。それを受けて07年の1学期から文化祭の計画を立てていき、株式会社サンリオと話し合いを進めていきました。
 夏休みに入ると、ASACの方が本校で講演会をおこなってくださいました。現地に学校を建てる際、校舎や井戸はどのように作られるかなどを詳しく教えていただきました。それから、カンボジア大使館に訪問して、見学させていただきました。そこで、大使館の方がカンボジアの現状、カンボジアでどのように過ごしたか、またカンボジアのことだけでなく、学生時代どのように過ごせばいいかまで教えていただきました。

ASACの方を招いての勉強会

カンボジア大使館
☆07年文化祭☆

 文化祭では、中等部キティと高等部キティの2種類を販売し、多くの利益を得ることができました。サンリオについて、ASACについて、カンボジアについての展示をし、装飾も工夫をして多くの人にS&Sの活動についてわかってもらえるようにした結果、優秀賞を受賞することができました。
☆文化祭寄付金☆

 文化祭での起業体験プログラム(飲食企画)やクラブ、PTAからも寄付金を頂きました。
☆07年オープンキャンパス☆

 6月と11月のオープンキャンパスでも、受験生にむけて教室で品女キティを販売しました。また、受験生にもS&Sプロジェクト委員会の活動を知ってもらいたいと思い、S&Sプロジェクトの発足から品女キティ販売までのこと、学校建設についてのプレゼンテーションを講堂で行いました。
☆07年の冬休みの活動☆

 07年の冬休みは12月下旬に株式会社サンリオ本社に、新年に向けて挨拶に行きました。また、年末には千葉県柏市にあるASACの本部を訪問しました。ASAC本部では、今まで行ってきた活動の写真を見せていただいたり、現地での活動やカンボジアに建てた学校について、詳しく教えていただいたりしました。建設する学校は、一つの校舎に5教室が造られ、一教室に50人程が入れる教室が標準だそうです。
☆08年オープンキャンパス☆

 6月におこなわれたオープンキャンパスでは、受験生に活動を知ってもらうために、講堂でおこなわれた学習発表会で説明をおこないました。また、中等部キティ(赤)と高等部キティ(青)を販売し、中等部キティを売り切ることができました。
☆08年夏休みの活動☆

 夏休みには、協力していただいているNPO「ASACカンボジアに学校を贈る会」と、勉強のため「JICA地球広場」と「ユニセフハウス」を訪問しました。
 千葉県柏市にあるASACの本部を訪問し、学校の建設候補の場所を地図で教えていただいたり、為替の変動やカンボジアのインフレ等によって、現在集まった金額では教室数を予定数の半分にしなければならないというようなお話を伺ったりしました。
 広尾にあるJICA地球広場を訪問しました。JICA地球広場では環境問題についてのパネルを見たり、クイズをしたり、民族衣装の試着をさせていただいたり、実際にカンボジアで青年海外協力隊としてボランティア活動をおこなった方に、現地の食べ物や学校、環境ついて教えていただきました。
 学校の近くにあるユニセフハウスも訪問しました。ユニセフの活動についてのビデオや、カンボジアの学校で使われている教材を見せていただき、館内の見学をしました。
☆08年文化祭☆

 教室では私たちの活動の報告と、カンボジアの現状をお知らせする展示をしました。また中等部キティがすでに完売していたので、今回は高等部のキティのみを販売しました。完売には至りませんでしたが、販売開始当初からの利益が400万円を超え、今年度中に学校建設が実現することが確定しました。
2008年度文化祭までの品女キティ
売り上げの利益と寄付の合計額
4,224,849円
☆09年3月☆

 カンボジアコンポンチャム州に小学校を寄贈しました。
以前のコークスロラウ小学校は1教室しかなく、1・2年生しか受け入れることができないために、就学年齢の村の子供たちのうち200人(40%)も学校に行けない状況でした。そこに3教室の新校舎を作り、村の方々に喜んでいただきました。
 校名は「小学生たちが笑顔で通って来て欲しい」という思いから「SJスマイル・コークスロラウ小学校」と名付けられました。

壁に刻まれた石碑

新しくなったコークスロラウ小学校

旧校舎

コークスロラウ小学校校門

子どもの様子
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