平成16年度決算の概要

 資金収支
用語解説「資金収支計算書」「引当特定資産」
1.収入の部(主なもの)
(1)学生生徒等納付金収入
 平成16年度は平成15年度に比べ、約2,200万円減収になりました。これは、高等部募集停止により高等部の生徒数が減少したことによる授業料収入、教育充実費収入の減少によるものです。
(2)寄付金収入
 平成15年度に比べ、約2,270万円増収になりました。平成16年度から家計急変による学費納入困難者に対する経済的援助及び海外からの留学生に対する経済的援助を行うため、奨学基金を設立しました。この奨学基金に対して趣旨に賛同いただいた多くの方から寄付をいただいたため増収になりました。
(3)補助金収入
 平成15年度に比べ、約330万円増収になりました。
(4)資産運用収入
 平成15年度に比べ、約3,920万円増収になりました。これは、支払資金および引当資産等の運用によるものです。
(5)資産売却収入
 有価証券の売却収入です。
(6)雑収入
 平成15年度に比べ、約4,750万円減収になりました。本年度は定年退職者がいなかったため、退職金社団交付金が昨年度より大幅に減少しました。
(7)借入金等収入
 長期借入金収入60万円は、高等部の入学支度金で、東京都私学財団からの借入金(無利息)です。
(8)前受金収入
 平成17年2月に入学手続きをした平成17年度新入生の納付金が主なものです。
(9)その他の収入
 校舎改修工事等の支払に充てるため、固定資産修繕引当特定資産から約1,290万円繰り入れました。
 教職員の賞与の支払いに充てるため、引当特定資産から18,000万円繰り入れました。
 前期末未収入金収入は、前年度末において未収入金になった退職金社団交付金収入の当年度入金額です。
 
2.支出の部(主なもの)
(1)人件費支出
 教員人件費は平成15年度に比べ、約630万円増、職員人件費は約180万円増となりました。教員人件費、職員人件費の増は、在職者の平均年齢上昇による自然増等によるものです。
 退職金支出は平成15年度に比べ、約7,290万円減になりました。本年度は、定年退職者がいなかったため退職金支出は大幅に減少しました。
(2)教育研究経費支出
 教育研究経費支出は平成15年度に比べ、約670万円減になりました。増減の主なものは下記のとおりです。
 奨学費支出は平成15年度に比べて、約310万円増になりました。これは海外からの留学生の学費等を免除したことによるものです。
 修繕費支出は平成15年度に比べて、約740万円減になりました。これは建物修繕費の減少によるものです。
 損害保険料支出は平成15年度に比べて、約300万円増になりました。これは校舎の火災保険(3年契約)を更新したためです。
(3)管理経費支出
 管理経費支出は平成15年度に比べ、約620万円減になりました。増減の主なものは下記のとおりです。
 印刷製本費支出は平成15年度に比べて、約410万円増になりました。これは広報関係の印刷物増加によるものです。
 広報費支出は平成15年度に比べて、約430万円減になりました。これは広報関係予算を印刷製本費に振り向けたためです。
 報酬委託手数料支出は平成15年度に比べて、約460万円減になりました。これは業務委託の見直し等によるものです。
(4)借入金等利息支出
 日本私立学校振興・共済事業団からの借入金に対する支払利息です。
(5)借入金等返済支出
 日本私立学校振興・共済事業団、私学財団からの借入金の返済支出です。
(6)施設関係支出
 廊下の壁の改修、ホールの照明器具の交換等に約1,390万円を支出しました。
(7)設備関係支出
 教育用の機器備品購入に約950万円、図書購入に約420万円を支出しました。
(8)資産運用支出
 資産運用のため約12,760万円有価証券を購入しました。
校舎改築計画に基づいて、固定資産購入引当特定資産に約10,190万円を繰り入れました。
教職員の賞与の支払いに充てるため、引当特定資産に18,000万円繰り入れました。
建物、備品等の減価償却額を引当特定資産に約20,010万円繰り入れました。
奨学基金組入計画に基づいて、奨学基金引当資産に5,000万円繰り入れました。


 資金収支計算書
平成16年4月 1日から
平成17年3月31日まで
(単位:円)
収入の部
科  目予算額決算額差異
学生生徒等納付金収入829,138,000837,015,500-7,877,500
手数料収入16,300,00025,195,433-8,895,433
寄付金収入12,000,00036,636,900-24,636,900
補助金収入375,000,000374,247,700752,300
資産運用収入101,000,000194,925,931-93,925,931
資産売却収入400,000,000155,769,780244,230,220
事業収入4,000,0004,318,243-318,243
雑収入5,250,0006,989,622-1,739,622
借入金等収入200,000600000-400,000
前受金収入145,200,000155,780,000-10,580,000
その他の収入242,792,007269,062,808-26,270,801
資金収入調整勘定-150,860,000-151,072,000212,000
前年度繰越支払資金799,914,538799,914,538
収入の部 合 計2,779,934,5452,709,384,45570,550,090
支出の部
科  目予算額決算額差異
人件費支出700,427,800698,373,8192,053,981
教育研究経費支出193,251,000191,757,0041,493,996
管理経費支出72,300,00060,456,09411,843,906
借入金等利息支出20,958,18720,958,1870
借入金等返済支出59,030,00059,030,0000
施設関係支出16,000,00013,938,7692,061,231
設備関係支出20,600,00014,233,4436,366,557
資産運用支出830,000,000659,549,985170,450,015
その他の支出80,753,54881,153,548-400,000
〔予備費〕10,000,00010,000,000
資金支出調整勘定-7,650,000-7,586,761-63,239
次年度繰越支払資金784,264,010917,520,367-133,256,357
支出の部 合 計2,779,934,5452,709,384,45570,550,090




 消費収支
用語解説 「消費収支計算書」 「基本金」
(資金収支で説明したことは省略します)
1.消費収入の部(主なもの)
(1)寄付金
 現物寄付金は、卒業生からの寄贈品の評価額です。
(2)資産売却差額
 有価証券の売却益です。
(3)基本金組入額
 第1号基本金組入額は、建物、機器備品、図書等の本年度取得額および校舎改築時の借入金の本年度返済額等を示すものです。16年度の組入額は、約7,280万円でした。
 第2号基本金組入額は、創立90周年記念 校舎等の全面改築・増築事業に充当するための資金の組入額です。16年度の組入額は、10,000万円でした。
 第3号基本金組入額は、品川女子学院奨学基金に充当するための資金の組入額です。16年度の組入額は、5,000万円でした。
2.消費支出の部(主なもの)
(1)人件費
 退職給与引当金繰入額は、教職員の退職金を支払に先だって、あらかじめ毎年度その負担額を引当金に繰り入れたものです。16年度の繰入額は、約4,520万円でした。
(2)資産処分差額
 建物、備品、有価証券および図書の処分差額です。

 消費収支計算書
平成16年4月 1日から
平成17年3月31日まで
(単位:円)
消費収入の部
科  目予 算 額決 算 額差   異
学生生徒等納付金829,138,000837,015,500-7,877,500
手数料16,300,00025,195,433-8,895,433
寄付金12,700,00036,988,650-24,288,650
補助金375,000,000374,247,700752,300
資産運用収入101,000,000194,925,931-93,925,931
資産売却差額0686,331-686,331
事業収入4,000,0004,318,243-318,243
雑収入5,250,0006,989,622-1,739,622
帰属 収入 合計1,343,388,0001,480,367,410-136,979,410
基本金 組入額-246,130,000-222,787,382-23,342,618
消費収入の部合計1,097,258,0001,257,580,028-160,322,028
消費支出の部
科  目予算額決算額差異
人件費745,771,800743,548,5192,223,281
教育研究経費343,251,000341,272,7911,978,209
管理経費88,300,00077,438,95710,861,043
借入金等利息20,958,18720,958,1870
資産 処分 差額09,960,808-9,960,808
〔予備費〕10,000,00010,000,000
消費支出の部合計1,208,280,9871,193,179,26215,101,725
当年度消費支出超過額-111,022,987
当年度消費収入超過額64,400,766
前年度繰越消費収入超過額1,541,757,8101,541,757,810
翌年度繰越消費収入超過額1,430,734,8231,606,158,576




 貸借対照表
用語解説 「貸借対照表」
1.資産の部(主なもの)
(1)固定資産購入引当特定資産
 第2号基本金等を引当資産化したものです。
(2)減価償却資産取換引当資産
 減価償却累計額を引当資産化したものです。
(3)奨学基金引当資産
 第3号基本金を引当資産化したものです。
2.負債の部(主なもの)
(1)長期借入金
内訳
日本私立学校振興・共済事業団  47,064万円
東京都私学財団               60万円
(2)短期借入金
内訳
日本私立学校振興・共済事業団  5,883万円
東京都私学財団              60万円
3.基本金の部(主なもの)
(1)第2号基本金
創立90周年記念 校舎等の全面改築・増築事業に充当するために組入した資金の保有額を示します。
(2)第3号基本金
品川女子学院奨学基金に充当するために組入した資金の保有額を示します。


 貸借対照表
平成17年3月31日
(単位:円)
資産の部
科  目本年度末前年度末増  減
固定資産8,415,837,5018,251,836,103164,001,398
  有形固定資産3,490,710,3253,636,801,266-146,090,941
    土地119,491,750119,491,7500
    建物3,238,315,2833,361,378,970-123,063,687
    構築物4,234,7935,149,668-914,875
    教育研究用機器備品53,166,50779,109,939-25,943,432
    その他の機器備品9,966,8119,952,33914,472
    図書65,535,18161,718,6003,816,581
  その他の固定資産4,925,127,1764,615,034,837310,092,339
    特定資産3,983,018,4783,643,996,325339,022,153
    その他942,108,698971,038,512-28,929,814
流動資産919,713,223852,526,54567,186,678
    現金預金917,520,367799,914,538117,605,829
その他2,192,85652,612,007-50,419,151
    資産の部合計9,335,550,7249,104,362,648231,188,076
 
負債の部
科  目本年度末前年度末増減
固定負債1,043,199,3001,056,854,600-13,655,300
   長期借入金471,240,000530,070,000-58,830,000
   退職給与引当金571,959,300526,784,60045,174,700
流動負債270,139,661312,484,433-42,344,772
   短期借入金59,430,00059,030,000400,000
   その他210,709,661253,454,433-42,744,772
負債の部合計1,313,338,9611,369,339,033-56,000,072
 
基本金の部
科  目本年度末前年度末増  減
第1号 基本金5,381,860,4615,309,073,07972,787,382
第2号 基本金942,192,726842,192,726100,000,000
第3号 基本金50,000,000050,000,000
第4号 基本金42,000,00042,000,0000
基本金の部合計6,416,053,1876,193,265,805222,787,382
 
消費収支差額の部
科  目本年度末前年度末増減
翌年度繰越消費収入超過額1,606,158,5761,541,757,81064,400,766
消費収支差額の部合計1,606,158,5761,541,757,81064,400,766
 
負債の部、基本金の部、
及び消費収支差額
9,335,550,7249,104,362,648231,188,076

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